先日、近くの小学校でPTAの奉仕作業がありました。
私はその学校の学校支援地域委員になっていますので、その会合があった時に、校長先生から廊下のラインをペンキで塗って欲しいとの要望がありました。
PTAの奉仕作業では、ここ数年ペンキ塗りがメニューに入っていて、私が取り仕切ってやるようになっています。
以前はPTAとは関係なく、有志を集めてペンキ塗りをやっていましたが、今は学校の行事としてやるようになっています。
私は、学校支援地域委員でもあり、小学校に通う息子がいますから協力するのは当たり前のことですが、私は経営者でもありますから、どうせやるなら何かしらの効果を持たせたいと思っています。
私の経営者としての役割として、「認知を広める」ということがありますから、ペンキ塗りをやることで「うみの塗装はしっかりとした仕事をする」「任せて安心」という印象を持たせたいという狙いがあります。
PTAの主催ですから、本来、準備などはPTAのほうでやることなのですが、先生方やPTAの方たちは、ペンキ塗りに関しては素人ですので、やり方、やる範囲、人員の配置、道具の準備といった計画の全てを最初から取り仕切ってやることにしました。
先生方も「わからないことばかりなので、そうしてもらえるとありがたい」と言っていました。
事前に試し塗りをして、作業に掛かる時間や、乾燥時間などを計測し、やり方や時間内で出来る範囲、必要人員などを資料にまとめ、学校側に提出しました。
行き当たりばったりでやっても良かったのですが、ペンキに関して私たちはプロですから、このようなことでも仕事に対しての姿勢を見せることで、「うみの塗装はしっかりしているな」という印象を持ってもらいたいと思いました。
当日は10数人でやったのですが、トイレ掃除の研修の要領で、最初に皆を集めて、やる場所、やり方、道具の使い方などを説明してから作業にかかりました。
作業中は参加者を褒めたり、明るく声かけをしたりして楽しい雰囲気でやってもらうことを意識しました。
毎回そうなのですが、ペンキ塗りをやると皆夢中になってやってくれますが、上手な人、そうでない人いろいろなので、途中でプロの塗り方を教えるようにしています。
一見簡単そうに見えるペンキ塗りですが、プロは、「塗料の配り」「塗料を均等に均す」「刷毛目を通す」という作業を同時にしているという専門的なことを説明しながら綺麗に塗って見せると、「やっぱりプロは違う」と素人との違いを実感するようです。
普段の私たちの仕事を人に見てもらうことはできませんが、このような機会に私たちがやっていること、持っている技術を見せることで、会社のイメージの認知だけではなく、実質的なものの認知を広げることができると思います。
先日、学区のかたから仕事の契約をいただきましたが、最初はHPからの見積もり依頼でしたので「今回どうしてうちに依頼をいただけたのですか?」と聞くと、「どうしてっていうか、普段からうみのさんは学校のことをいろいろやってくれているので、何かの時は頼もうと思っていました」と言っていました。
ペンキ塗りが受注の直接の要因ではないと思いますが、その一つではあると思います。
やはり一つ一つのことに「どんな印象を持たせるか」という戦略を持ってやることで効果に違いがでると思います。
どれだけ認知が広がっているかはわかりませんが、今回のお客様のように「何かの時は頼もう」と思ってくれている人はいるかもしれないと思いました。
私が学校の行事や地域の役割をやっている時間に、社員さんたちは現場で頑張ってくれています。
社員さんたちに恥じないよう、そういった時間にも経営者としての役割を果たしていきたいと思います。