社員旅行の終わりに、東京の丸ビルで私の同級生が経営するイタリアンレストランに行ってきました。
昨年の夏に突然その同級生からFBの友達申請が来て、ちょうど東京で研修があったので行ってみると、場所が場所だけに「一流のレストラン」という感じのお店でした。

東京駅を真下に見る景色は、普段ではあまり見れないものですから、いつか社員さんたちも連れてきてあげたいと思っていました。
そして今回の旅行は、成田まで電車で行くことになりましたので、是非杉井さんや厚志さんも招待したいと思いました。
その同級生とは、小・中・高と同じ学校でしたが、高校を卒業してからは一度も会ったことがなく、全くつながりが無かったので、どこで何をしているかも全く知りませんでした。
20数年ぶりの再会でしたが、会った途端「昔と変わってないな!」と話しかけてくれ、一気に学生時代に戻った感じがしました。
彼は当然ながら、ピシッとした伊出達で、口ひげを生やし、いかにも高級レストランの支配人という感じで貫録がありました。
時々は昔の同級生との会話になりましたが料理を運んできてくれたり、説明をしてくれる時などは、しっかりお客様扱いで、さすがプロだなというおもてなしをしてくれました。

料理もとても美味しく、そして何より、とても楽しそうに仕事をしていて本当に輝いて見えました。
私が言うのもなんですが、ここならどんな人を連れてきても喜んでもらえると思いました。
今回、日程も調整できて杉井さん、厚志さんを招待できることになり予約をする時に、「恩人を招待するのでよろしく頼む」と伝えておきました。
東京に着き、お店に行くと、窓際の景色のいい席を用意してくれてありました。
私は料理のことはわからないので、全てお任せでやってもらいましたが、どれも、もとても美味しい料理を出してくれました。
そして今回は、料理の出し方にとても工夫があり、味だけでなく、演出にも凝っていてとても感動しました。
あの感動を伝えられないのが残念ですが、是非行って味わってみてください。

今回私は二回目ということもあり、料理のことよりも、彼がどのようにしているかを観察していました。
レストランなので雰囲気を悪くすることはないのですが、料理人がお皿に盛りつけるところを間近で見ながら指示をしていて、その目は本当に厳しい目をしていました。
その姿から「一品一品を最高のものを出す」という姿勢が伝わってきました。
自分の目で確認して、「よし」とうなづいてテーブルに運んでいました。
食材へのこだわりもそうですが、一品一品にこだわりを持って最高のものを提供するという姿勢があるから、この一等地でお店を出してやっていけるのだと思いました。
私は自分の仕事を考えた時に、ここまでこだわってやっているか?と思いました。
あまり細かいことを言うとヤル気を無くなせてしまうのではないか?というようなことを考え、あまり口出しをしないようにしていましたが、このような飲食業では、そんなことは言っていられない、最高のものを提供するためにベストを尽くす姿勢がなければ「一流」にはなれない、一品一品が勝負なのだと思いました。

支払いの時に彼と話をして「皆とても喜んでくれたよ、ありがとう」と言うと、「恩人を連れてくると言っていたからそれなりの人だと思うし、ハワイの帰りだから日本のレストランの方が上だということを見せたいと思った」と言っていました。
それを聞いて、料理へのこだわりと、この負けん気が大事なのだと思いました。
私たちもこれから上を目指すには、仕事に対するこだわりと、「他所には負けないぞ!」という負けん気を持ってやっていかなくてはいけないと思いました。
自分と同じ時を過ごした同級生がこのように頑張っているのを見て、私も頑張らねばと思いました。