ある日の朝、目を覚ました私は、認めがたい衝撃的な事実を知ることになりました。
「ヤバい!葉書を書き忘れた!」
前日、疲れ切った私は、葉書を書くことをすっかり忘れ、そのまま寝てしまったのです。
その事実を知った瞬間、「絶望感」「後悔」「無念さ」などが一気に湧き上がり、その感情に打ちのめされてしまいました。
「小野さんとの約束を破ってしまった」「もう取り返しがつかない」と自分を責め、「もう自分なんて死んでしまったほうがましだ!」と自己嫌悪に陥りました。
悔やんでも悔やみきれない気持ちでいっぱいになりました。
小野さん、輿水さんと「絶対にやり切ろう!」と誓ったのに、本当に申し訳ない気持ちになりました。
そんなやり切れない気持ちのまま、呆然とたたずんでいました。
その間約3秒。
その次の瞬間には「やっちまったことは仕方がない」とあっさり認めて、身支度を始めました。
以前の私なら、ずっと後悔の気持ちでいっぱいだったと思いますが、どうすることもできないことは、あるがまま認めて、次のなすべきことに目を向ける以外にはありませんね。
事実を認めた後は、まず目的を考えました。
今回葉書を書こうと思った目的の一つは、「会社を良くするために葉書を書くくらいのことはやりましょう!」ということでした。
それをやりやすくするための方法として「毎日書く」「仲間と一緒にやる」ということを決めました。
もちろん毎日書き続けられた方が良いですが、また書き始めれば特に問題はありません。
以前の私でしたら、その目的よりも、「書き続ける」ということに意識が行って、それが出来なかった自分を情けなく思い、余計に続かなくなったと思います。
劣等感の強い私は、劣等感の補償として毎日葉書を書き続けていたところがありましたので、一度止まってしまうと、その後は続けることが難しくなりました。
目的を明確にした後は、事実を理知的に見てみることにしました。
一日書き忘れても、その後書き続ければ100日経ったら99日書いたことになります。
それだけやれば、一日書かなかったことは、それほど大きな問題にはなりませんし、目的にも近づきます。
そう考えればノープロブレムです。
(理知的に事実を見ることと、プラス思考とは似ていますが別物だと私は認識しています)
その後は、また書きやすくする方法を考えました。
私の場合は、1から出直しですと、きっとまた止まってしまうと思いましたので、連続日数ではなく、書いた日数で計算しようと決めました。
こうすることで、今までの努力がゼロにはなりませんから、積み重ねた日数を見ると「この努力を失いたくない」という気持ちが湧いてきます。
小野さんより1日早く書き始めたので、数字的には小野さんと並びました。
小野さんとの約束は破ってしまいましたが、私はマイルールで目的を達成したいと思います。
しかし、「書き忘れた」という事実はありますから、今後はそうなりにくくなる方法を工夫していく必要がありますね。