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沼津経営塾

お互いに切磋琢磨して、人生をより良いものにしていきたい。コツコツ学ぶ仲間の集いです。月1回沼津三島にて勉強会を開いています。

利益は大事

10月3日   海野貴

今、沼津で塗替え工事の現場と、神奈川県秦野市の工場の塗床工事の仕事を請けてやっています。
塗替え工事は普段通りの仕事ですが、秦野の仕事は特殊な工事で私たちには技術上できない工事ですので、専門業者に協力して施工してもらっています。
ことの始まりは、父の代から付き合いのある業者の仕事で、昨年藤沢市の現場に行った時の元請業者さんが、うちを紹介して欲しいといって始まりました。
その元請けさんは厚木に会社があり、工場関係の設備などを主にやっている会社でした。
私は塗床工事のことはあまり知識もありませんので、施工業者さんを紹介して、私は間に入るのをよそうとも思いましたが、これからは建築全般を請けてやっていきたいと思っていますので、私が間に入ってやることにしました。
現場調査は私だけでは何も解りませんので、施工業者さんと一緒に行ってもらい、元請けさんと話をしてもらいました。
施工業者さんは、日本最大手のゼネコンの仕事もしていて、実績もかなりありますので、とても安心して任せられます。
私は元請けさんと施工業者さんの連絡係くらいしか役目がなかったので、「別に俺がいなくたっていいじゃん」と思いました。
見積もりは施工業者さんからでた金額に、多少上乗せして出そうと思っていたところ、施工業者さんから出た金額が900万円でしたので、その額に驚きました。
確かに広い工場の床を全面塗るのですから、単価自体は高くないのですが、その位はいってしまってもおかしくはありません。
自分は殆ど役割がないので、どのくらい上乗せしようか迷いましたが、あまり高いと元請けさんにも迷惑が掛るとも思いましたので、数%だけ上乗せして見積もりを提出しました。
元請けさんはかなり値引き要請をされたようですが、私は元々、値引きできるような金額ではなかったので見積もり通りの金額で工事をすることになりました。
しかし工事は工場側の都合で、4期の工事に分けてやることになり、その度に私が打ち合わせで何度も秦野まで行くことになってしまいました。
一回秦野まで行って打ち合わせをすると半日は潰れます。
その間、他の仕事が進みませんので、かなりの経費になります。
連絡係だけだからと思って数%しか上乗せしなかったことを後悔しました。
それと同時に、もし工事が終わってから万が一元請け業者がトンズラしてしまったら、私が900万円を肩代りしなくてはならなくなります。
私の仕事は、連絡係以外に、このリスクを引き受けることがあるのだと思いました。
ほんの数%のために900万円のリスクを引き受けるのはとても怖いと思いました。
元請けさんに関しては、紹介してくれた業者さんからは大丈夫だと聞いていますが、このご時世ですから、何があるか解らないので心配です。
今までは、元請けで金額もそれほど大きくはなかったので、そのような心配をしませんでしたが、今後はこのようなケースも増えてくると思います。
「元請けで請けて、自社で施工する」という体制から、「元請けで請けて、下請けに出す」「中間に入る」となると、いろいろな面で変えていかなくてはならないと思いました。
安全に経営するためにも、もし何らかのトラブルで集金が出来なくなっても、下請け業者さんへの支払いはできる分の資金を用意しておく必要もあると思いました。
そのためにも、一つひとつの仕事でしっかり利益を出して蓄えておく必要があると思いました。
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